国別地域別政策・情報 国別約束(年度別交換公文(E/N)データ)

パレスチナ人の人道状況改善のための支援について

平成19年3月2日

  1. 3月2日(金曜日)、我が国は、パレスチナ人の人道状況改善のための支援として、国連開発計画(UNDP)、国連パレスチナ難民救済機関(UNRWA)、国連人口基金(UNFPA)に対し、緊急無償資金協力による総額720万ドルの緊急支援を行うこととした。
  2. 現在、パレスチナ挙国一致内閣の組閣等、中東和平プロセスは重要な局面を迎えている。かかる状況の中、パレスチナ自治区の人道状況の悪化を改善するとともに、アッバース・パレスチナ自治政府大統領の和平努力を支えるとの観点から、今回の緊急支援を決定した。
  3. 支援の具体的内容医薬品・医療器具の供与や医療施設の補修、ガザ地区の農地修復による雇用創出を通じて、悪化した医療状況及び失業・貧困状況を改善する。具体的には次のとおり。

    (1)UNDP「ガザ地区での農地修復を通じた雇用創出」(360万ドル)
     ガザ地区において、破壊された温室や農業用井戸の修復により、約7万労働日(1年間、1日当たり約230人)の雇用を創出する。また修復された農地において農業活動の再開が可能になる。

    (2)UNRWA「ガザ地区での緊急医療計画」(180万ドル)
     ガザ地区のパレスチナ難民キャンプでUNRWAが運営する医療機関に対し、緊急に必要な医薬品・医療器具を供与し、パレスチナ難民の医療状況の改善を図る。

    (3)UNFPA「母子保健分野を中心とする緊急医療計画」(180万ドル)
     ガザ・西岸両地区の公立医療機関及び僻地に居住する人々に対し、緊急に必要な医薬品・医療器具を供与し、パレスチナ住民の医療状況の改善を図る。

  4. 我が国としては、対パレスチナ支援に加え、引き続き政治的働きかけ、関係者間の信頼醸成を通じ、中東和平プロセスの一刻も早い再開に向け積極的に努力していく考えである。
このページのトップへ戻る
目次へ戻る