
フィリピン・ギマラス島沖における油流出海難事故(国際緊急援助隊・専門家チームの派遣)
平成18年8月21日
- 我が国政府は、フィリピン・ギマラス島の南西沖約20キロの地点で8月11日(金曜日)に発生した小型タンカー(フィリピン籍SolarI号、998トン)の沈没による油流出海難事故に関し、フィリピン政府の支援要請を受けて、4名からなる国際緊急援助隊・専門家チーム(海上保安庁職員3名、JICA職員1名)を8月22日(火曜日)から現地に派遣することを決定した。
- 事故発生後、流出した重油(推定約20万リットル)は、ギマラス島の約200キロ長の海岸に被害を与えており、砂浜やマングローブの林が黒いヘドロ状の物質に覆われている。地元政府によれば、少なくとも1万人のギマラス島民が被害を被っている。
- フィリピン沿岸警備隊が油の防除、船体破片の除去、及び油の沿岸への漂着を防ぐ作業を行っているが、そうした中、今般フィリピン政府より我が国に対し、被害状況等につき調査・評価するとともに、現在フィリピン側が実施している油除去等の作業活動を評価し指導及び助言を行うための専門家の派遣要請があった。
- 我が国政府は、上記の事故後の状況を踏まえ、人道上の観点及び日・フィリピン両国の友好関係に鑑み、国際緊急援助隊・専門家チームの派遣を決定したものである。