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インドネシア共和国に対する緊急無償資金協力について

平成17年9月6日

  1. わが国政府は、9月6日(火曜日)、ポリオ感染の拡大防止を目的として、インドネシア共和国に対し、ユニセフ(国連児童基金)を通じ、約180万ドル(約1億9,300万円)の緊急無償資金協力を行うことを決定した。
  2. インドネシアにおいては、本年5月に10年ぶりにポリオ感染者が確認された。インドネシア政府は、5月及び6月に3つの州で第1回目の予防接種キャンペーンを実施したものの、その後も感染者は増加を続け、8月には200件を超えるに至った。これを放置すれば、インドネシアのみならず周辺国にまで感染が拡大することが懸念されている。ポリオについては、2005年中に撲滅させるべくWHOを中心に国際社会が一丸となって努力を続けており、今回のインドネシアにおける感染拡大を阻止できなければ、国際社会にとっても大きな打撃となる。
  3. このような深刻な状況に対応すべく、インドネシア政府は、8月末および9月末に全33州で約2、400万人の児童を対象とした第2回目の予防接種キャンペーンを実施することとし、このうち9月末の予防接種の実施のためのワクチン購入、広報・啓発費用等の支援を、わが国に対して要請してきた。これを受けてわが国は、人道的支援の観点、およびわが国とインドネシアの友好関係に鑑み、緊急無償資金協力を実施することとした。
  4. 今回の協力の実施により、インドネシアにおけるポリオ感染の拡大防止および全世界におけるポリオ撲滅に向けた努力に貢献することが強く期待される。


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