国別地域別政策・情報 国別約束(年度別交換公文(E/N)データ)

グレナダにおけるハリケーン災害
に対する緊急援助について

平成16年10月7日


  1. わが国政府は、10月7日(木)、グレナダにおいてハリケーンによる甚大な被害が発生していることを受け、同国政府に対し、カリブ防災機関(CDERA)を通じて追加的に約700 万円相当の緊急援助物資(プラスチックシート、スリーピングマット、簡易水槽、ポリタンク、毛布)を供与することを決定した。

  2. グレナダでは、9月7日に同国全土を襲ったハリケーン・アイバンにより、死者38名、負傷者666名、多数の行方不明者および避難者が発生した。また、同国全土にわたり、約9 割の建造物が全壊または半壊し、機能不全に陥った水道、電気、通信設備等の基礎インフラの復旧も極めて限定的な状態にある。なお、同国の主要産業である農業や観光業も壊滅的な被害を受け、復興にはそれぞれ十年以上、数年以上の歳月を要すると見られている。
     このような中、グレナダでは、広範囲の地域において国民の約5割が現在もなお避難生活を強いられている状況にあり、同国政府は、カリブ防災機関の協力を得て復旧のための自助努力を行なうとともに、国際社会に対し、緊急援助を要請している。また、緊急援助にかかる国連フラッシュアピールも発出されている。

  3. わが国としては、今回の災害による被災者に対する人道的支援の観点およびわが国とグレナダの友好関係に鑑み、9月13日に実施した緊急援助(約670万円)に加え、更に緊急援助を行うこととしたものである。
(参考)
  1. グレナダは、カリブ海に位置する人口約9万4,000人の島嶼国。観光業を主な産業とする。

  2. カリブ防災機関(CDERA)は、カリブ共同体(カリコム)首脳会議における合意に基づき、1991年に設立された機関。ハリケーン、地震等の自然災害への緊急対応および災害管理を行う。
このページのトップへ戻る
目次へ戻る