
バハマにおけるハリケーン災害
に対する緊急援助について
平成16年9月28日
- わが国政府は、9月28日(火)、バハマにおいてハリケーンによる甚大な被害が発生していることを受け、同国政府に対し、約550万円の緊急援助物資(テント、発電機、コードリール、毛布、ポリタンク、プラスチックシート)を供与することを決定した。
- バハマでは、6日、ハリケーン・フランシスの直撃を受けた後、25日、ハリケーン・ジーンの直撃を受け、特にアバコ島およびグランド・バハマ島において大きな被害が出ており、ペリー・クリスティ首相は両島を災害地区に指定し、非常事態宣言を発出した。両島においては、避難者約2,000名、約800軒の家屋が全壊もしくは一部損壊の被害に遭い、空港、道路、橋、学校、港湾施設等も洪水による損壊、機材等の流出等の被害が出ている模様であり、電気、水道は完全に停止している。バハマ全土の被害状況については、同国が700もの小島から成るため、被害全容は未だ明らかではないが、ハリケーン・フランシスの被害だけで1億ドルに上っている。
バハマでは、3週間のうちに二度のハリケーン災害に見舞われており、特に前回のハリケーン・フランシスの被害の復旧作業が進められる中でハリケーン・ジーンに直撃されたため、更に被害が拡大しており、同国政府は、今次被害に対応するための自助努力を行なうとともに、国際社会に対し、緊急援助を要請している。
- わが国としては、今回の災害による被災者に対する人道的支援の観点およびわが国とバハマの友好関係にかんがみ、同国に対し緊急援助を行うこととしたものである。
(参考)
バハマは、米国フロリダ半島東方に位置する人口約30万人の島嶼国で、約700の小島で構成される。