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ラオス、カンボジア、インドネシア、ベトナムの
鳥インフルエンザ防疫に関する
緊急無償資金協力の供与について

平成16年3月19日


  1. わが国政府は、3月19日(金)、ラオス、カンボジア、インドネシアおよびベトナムにおいて鳥インフルエンザに関わる防疫活動を支援するため、国連食糧農業機関(FAO)に対し、総額161万083米ドル(約1億9,600万円)の緊急無償資金協力を行うことを決定した。

  2. ラオス、カンボジア、インドネシアおよびベトナムの4カ国では、2003年後半以降、鳥インフルエンザが蔓延している状況にあり、防疫活動のため国際的な支援が緊急に必要とされている。これら諸国において適切な防疫活動が行われることは、当該国における汚染の拡大防止のみならず、わが国を含むアジアを中心とする近隣諸国への鳥インフルエンザの拡大の防止につながるものである。

  3. FAO(国連食糧農業機関)・OIE(国際獣疫事務局)・WHO(世界保健機関)の共催により2月にイタリアのローマおよびタイのバンコクで開催された専門家会合では、対応能力が十分でない途上国に対する国際的な支援が緊急に必要である旨が指摘されており、わが国としてはFAOとともに、現地における効果的な防疫対策への支援を検討してきたものである。

  4. 今回のわが国の資金協力によるプロジェクトは、FAOが、2月より、アジア諸国における鳥インフルエンザ対策として開始している技術協力プロジェクトと緊密な調整の下で実施され、相互に補完して防疫活動の効果を上げることが期待される。

  5. なお、わが国は1月にJICA(国際協力機構)を通じ、ベトナムへの医薬品供与(総額2,000万円)を実施し、3月には鳥インフルエンザ診断技術の専門家をタイおよび周辺国(カンボジア、ラオス、ミャンマー)に派遣するとともに、インドネシアおよびカンボジアにおける防疫活動等のために各々約1,000万円、600万円の草の根・人間の安全保障無償を実施している。

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