国別地域別政策・情報 国別約束(年度別交換公文(E/N)データ)

マダガスカルにおける
サイクロン災害に対する緊急援助について

平成16年2月27日


  1. わが国政府は、2月27日(金)、サイクロン災害を受けたマダガスカル共和国政府に対し、約1,300万円の緊急援助物資(テント、プラスチックシート、発電機、コードリール、浄水器、中短波ラジオ)を供与することを決定した。

  2. マダガスカルでは、1月27日(火)から2月4日(水)にかけて、サイクロン「エリータ」が同国を3回にわたり通過し、多大な被害をもたらした。11日(水)の政府公表によれば、死者29名、行方不明3名、負傷者100名、損壊家屋1万2,308戸、家屋喪失4万4,190名であるが、今後調査が進むにつれて被害規模は拡大する見通しである。

  3. 現在、マダガスカルでは、広大な地域において被災者が不自由な避難生活を強いられている状況であり、マダガスカル政府は復旧のための自助努力を行っているが、国際社会よりの一層の支援を必要として、2月13日(金)、マルセル・ランジェヴァ外務大臣からマダガスカルに駐在する外交団に対して一般的援助要請が、さらに24日(火)、わが国に対する具体的援助の要請が行われた。

  4. わが国としては、今回の災害による被災者に対する人道的支援の観点、およびわが国とマダガスカル両国の友好関係に鑑み、同国に対し緊急援助を行うこととしたものである。

    (参考)
     サイクロン「エリータ」は、1月27日(火)にモザンビーク海峡で発生し、勢力を強めながら海上を北東に移動、28日(水)には最大風速180kmを伴う激しい豪雨でマジュンガ地方に甚大な被害を与え、国土を南東に横断した。「エリータ」は、一旦インド洋に抜けたが折り返し、2月1日(日)にかけて国土を東西に横断してモザンビーク海峡に抜けたものの、再度折り返して、強い勢力を保ちながら国土を南東に横断して、4日(水)にインド洋に抜けた。

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