イランにおける地震災害に対する
緊急無償資金協力について
平成15年12月27日
- わが国政府は、地震被害を受けたイラン・イスラム共和国政府に対し、先に決定した緊急援助隊（医療チーム）の派遣及び緊急援助物資の供与（テント、発電機、毛布、簡易水槽等）、約2,500万円相当）に加え、12月27日（土）、被災者への緊急的な食糧の配布等を目的として77万ドル（約8,300万円）の緊急無償資金協力を行うことを決定した。
- イランでは、12月26日（金）に、同国南東部に位置するケルマン州バムで大規模な地震が発生した。これにより、現時点で確認されているだけで、死者が少なくとも5000名、負傷者が3万名に及んでいる他、家屋の全半壊、農作物や家畜への被害、電話網の遮断等、甚大な人的および物的被害が発生した。
- 現在、イランでは、地震により多くの住民が家屋の下敷きとなり、また、家屋に被害を受けた被災者が不自由な避難生活を強いられているという状態にある。イラン政府は復旧のための自助努力を行っているが、更なる援助が必要であるとして、わが国政府に対し、被災者を対象とした支援の要請を行った。
- わが国としては、今回の災害による被災者に対する人道的支援の観点、およびわが国とイラン両国の友好関係に鑑み、同国に対し緊急無償資金協力を行うこととしたものである。