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国連開発計画(UNDP)による
イラク・カーズミーヤ教育病院緊急復旧計画に対する
緊急無償資金協力について

平成15年10月17日

  1. わが国政府は、10月17日(金)、イラク・カーズミーヤ教育病院の施設復旧および資機材供給を行うため、国連開発計画(UNDP)に対し、総額約364万ドル(約4億4,400万円)の緊急無償資金協力を行うことを決定した。

  2. バグダッド市内における中枢的な病院であるカーズミーヤ教育病院は、過去20年にわたる戦争と経済制裁の影響により、施設・機材の老朽化が深刻となっている。また、この教育病院は、今回のイラクでの戦闘終結後、略奪の対象となり、施設に損壊が生じているほか、衛生設備、医療機材・器具の一部が失われ、稼働率が著しく低下した。このため、早急に建物を修復し、衛生設備をはじめ、医療機材・器具を整備しなければ、同病院による医療サービスの内容が極度に低下し、市民生活に影響を及ぼす可能性がある。

  3. 今回の支援は、わが国の対イラク人道・復興支援策のうちの「イラク総合病院機材整備計画」の支援の具体化であり、カーズミーヤ教育病院の復旧は、同病院の医療サービス供給能力を向上させ、バグダッドの市民生活・衛生状態の向上に貢献するのみならず、同病院がイラクで中心的な役割を果たす教育病院であることから、イラク全土における医療サービス関係者の供給の増加にも貢献するものとして、緊急に実施するものである。

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