
パキスタンにおける洪水災害に対する緊急援助について
平成15年8月8日
- わが国政府は、洪水被害を受けたパキスタン・イスラム共和国政府に対し、8月4日(月)に決定した緊急援助物資の供与(テント、浄水器、ポリタンク等、約1,950万円相当)に加え、8月8日(金)、被災者への食糧援助を目的として10万ドル(約1,200万円)の緊急無償資金協力を行うことを決定した。
- パキスタンでは、7月下旬より同国南部シンド州全域(インダス川下流域)で集中豪雨による洪水災害が発生した。これにより、8月4日までに死者が少なくとも162名、被災者が約85万名、その他、家屋の全半壊、農作物や家畜への被害、電話網の遮断等の甚大な人的および物的被害が発生した。
- 現在、パキスタンでは、洪水により家屋に被害を受けた被災者が不自由な避難生活を強いられており、パキスタン政府は復旧のための自助努力を行っているが、国際社会からの更なる援助が必要であるとして、わが国政府に対し、被災者を対象とした援助物資および食糧援助の要請を行った。
- わが国としては、今回の災害による被災者に対する人道的支援の観点、およびわが国とパキスタン両国の友好関係に鑑み、同国に対し緊急援助を行うこととしたものである。