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国連開発計画(UNDP)による
イラク中央配電所復旧計画
に対する緊急無償資金協力について

平成15年7月4日


  1. わが国政府は、7月4日(金)、イラク中央配電所の施設復旧および資機材供給を行うため、国連開発計画(UNDP)に対し、総額555万4,998ドルの緊急無償資金協力を行うこととした。

  2. イラク中央配電所は、イラク全国の電力供給を管理する重要な施設であるが、イラクにおける主要戦闘の終結後、略奪・放火の対象となり、施設に損壊が生じているほか、機材が失われている状態にある。このため、早急に建物を修復し配電制御システムをはじめとする機材の整備等を行わなければ、中央配電所の機能が低下し、イラク全土の電力供給にも影響を及ぼす可能性がある。

  3. 今回の支援は、5月21日に発表したわが国の対イラク人道・復興支援策のうちの「中央配電所復旧計画」の支援の具体化であり、中央配電所の修復は、イラクにおいて発電された電力の適正かつ安定的な供給を可能にし、病院、給水施設、下水処理施設等人道上重要な施設を安定的に稼働させるものとして、緊急に実施するものである。

  4. なお、この支援は、4月9日、わが国が表明した1億ドルを上限とする人道支援の一環として実施するものである。

    (参考)

     5月に派遣された茂木敏充外務副大臣率いる政府調査団は、中央配電所を視察し、配電を制御するコンピューターをはじめとした施設や資機材の復旧の必要性につき報告している。この報告を踏まえ、5月21日に発表したわが国の対イラク人道・復興支援策において、中央配電所復旧計画の支援の具体化を検討することを表明し、先月バグダッドに政府調査団を派遣してこの検討を行った結果、今回の実施に至ったものである。

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