
マダガスカルにおける
熱帯性暴風雨災害に対する緊急援助について
平成15年5月19日
- わが国政府は、5月19日(月)、熱帯性暴風雨災害を受けたマダガスカル共和国政府に対し、約1,600万円の緊急援助物資(テント、毛布、浄水器、ポリタンク、簡易水槽)を供与することを決定した。
- マダガスカルでは5月9日午後、東部海岸中央付近に熱帯性暴風雨「マヌー」が上陸、最大瞬間風速150キロを伴う激しい豪雨となり、東海岸一帯に多大の災害をもたらした。調査が進むにつれ被害は拡大しており、15日現在で、死者68名、行方不明19名、負傷者86名、被災者11万名余り、破損家屋約25,000戸のほか、行政庁舎・地方テレビ局等の損壊、停電、電話不通、道路・橋梁の損壊、収穫期の農産物被害等、甚大な人的および物的被害が発生した。
- 現在、マダガスカル東部海岸中央地域では、暴風雨災害による被災者が不自由な避難生活を強いられており、マダガスカル政府は復旧のための自助努力を行っているが、国際社会より更なる援助を必要として、12日、マルセル・ランジェヴァ外務大臣から国際機関、外交団に対して援助の要請が行われた。
- わが国としては、今回の災害による被災者に対する人道的支援の観点、およびわが国とマダガスカル両国の友好関係に鑑み、同国に対し緊急援助を行うこととしたものである。