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中国における
重症急性呼吸器症候群(SARS)の感染拡大に対する
国際緊急援助隊・専門家チームの派遣について

平成15年5月9日


国際緊急援助隊・専門家チームの派遣 1.わが国政府は、5月9日(金)、中国における重症急性呼吸器症候群(SARS)の感染拡大を受け、中国政府に対し、5月11日から16日まで、国際緊急援助隊・専門家チーム(国立国際医療センター医師2名、外務省およびJICA(国際協力事業団)職員各1名)をSARSの対処療法および感染対策に関する助言・指導を行うことを目的として派遣することとした。

2.中国では、昨年11月、広東省において初めてSARS感染者が発生して以来、広東省から山西省、北京市、内モンゴル自治区に感染が拡大し、5月8日現在、中国全土において、感染者4,698名、死亡者224名が報告されている。特に北京市を中心に、依然として毎日100名前後の新たな感染者が発生するという深刻な事態に直面している。

3.中国政府は総力を挙げてSARS感染の拡大防止に取り組んでいるが、先般のわが国による医療器材等の供与決定後も、日々感染者数は増加しているほか、感染症に対する基本的知見の不足等が効果的な対策を妨げており、今般、わが国政府に対し、同チームの派遣要請が行われたものである。

4.わが国としては、同チームの派遣等を通じて、中国におけるSARS感染拡大が早期に収束し、多数の在留邦人を含むわが国国民の健康確保にもつながることを期待している。

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