
パキスタン国内のアフガニスタン難民に対する食糧援助について
平成13年10月17日
- わが国政府は、パキスタン国内のアフガニスタン難民に対し、世界食糧計画(WFP)を通じ、総額5億円の食糧援助を行うこととし、このための書簡の交換が、10月17日(水)イスラマバードにおいて、わが方沼田貞昭在パキスタン大使と先方ダリー・ベルガスミWFPパキスタン事務所長(Mr. Daly Belgasmi, Country Director, WFP Pakistan Office)との間で行われた。
- アフガニスタンでは、長期の内戦および干ばつ等の自然災害の影響により多数の難民が発生しており、このうち約200万人がパキスタン国内に流入している。更に、アフガニスタンにおいて米国等による武力行使が開始されたこともあり、新たに大量のアフガニスタン難民がパキスタンに流入することが予想されている。
- わが国としては、これら難民の深刻な食糧不足を踏まえて、パキスタン政府とも協議しつつ、人道的見地から、WFPを通じ総額5億円の食糧援助(小麦)を行うこととした。
- この食糧援助は、「米国における同時多発テロ事件への対応に関するわが国の措置」の一環として9月21日にわが国が表明したパキスタンに対する「緊急の経済支援」のうち、47億円の無償資金協力の一部として実施するものである。