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コロンビア難民・国内避難民に対する緊急援助について

平成13年3月13日

  1. わが国政府は3月13日(火)、コロンビア難民(コロンビアから隣国エクアドルへの避難民)・国内避難民の窮状を救済するため、赤十字国際委員会(ICRC)等に対し、総額118万ドル(1億2,390万円)を緊急無償援助として拠出することを決定した。

  2. わが国の援助は、ICRC等を通じ、難民・国内避難民に対する保健、生活関連物資等の供与に充てられる予定である。

  3. コロンビアでは、左翼ゲリラと軍の衝突、左翼ゲリラとパラミリタリー(極右不正規民兵組織)の抗争が国内各地で激化しており、このため、紛争地の農村部から脱出する国内避難民は累計約220万人とも言われている。また、隣国エクアドルに流出する難民も多く、これら難民・国内避難民を巡る状況は、衛生状況の悪化等により極めて悪化している他、治安悪化をはじめ深刻な社会問題となっている。こうした状況の下、昨年8月に国連難民高等弁務官事務所より、同12月に赤十字国際委員会より緊急アピールが発出され、国際社会に対し人道支援の要請が行われた。今般のわが国の決定は、このアピールに応え、人道的な観点より資金を拠出することとしたものである。

  4. わが国は昨年8月の荒木清寛総括政務次官(当時)のコロンビア訪問時、また、同年10月の第2回コロンビア支援国会合において、わが国の支援のひとつとして「国内避難民対策として、国際機関を通じた人道支援を今後3年間で500万ドルまで供与する用意がある」旨表明しており、これまで約159万ドルを供与している(今次支援により、支援額の合計は約277万ドルとなる)。

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