(2000年3月、ハッサン・ムルキー、アレッポ大学講師)
<プロジェクト概要>
援助形態 |
無償資金協力 |
協力年度 |
94年度 |
協力金額 |
7.03億円 |
相手国実施機関 |
ダマスカス市消防局 |
協力の内容 |
多目的消防車両8台、梯子車1台、タンク車8台、付属品及びスペアパーツ |
<評価要旨>
1. 効率性及び目標達成度
本計画により、ダマスカス市の消防力は、著しく強化され、迅速な救助、火事発生時の迅速な処理、被害の減少が確認された。また、増加する高層ビルでの火事に対しても対応する能力をつけてきた。
2. インパクト
本計画はダマスカス市の消防能力の向上に大きく貢献しており、推定される裨益者はダマスカス市民約350万人に上る。
3. 妥当性
本計画前は消防署に配備されている車両の大部分が購入されてから20~25年が経過している旧式のものであり、消火活動の効率性が極めて低かったことから、本計画は現地のニーズに合致するものであるといえる。1999年の出動回数2,947回の内、本計画にて整備された車両の出動は約76%を占める。
4. 自立発展性
正しい車両の使用、適切なメンテナンス及び管理は定期的に実施されているものと思われ、車両は良好なコンディションにある。車両に関する定期的なトレーニングプログラムが成し遂げられている。
5. 環境への配慮・影響
本プロジェクトは消防を扱うものであり、森林、草木の消失の防止に役立ち、環境に対する多大な正の影響を有している。