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ニジェール・ヤンタラ浄水場拡充計画

1.評価対象プロジェクト:ヤンタラ浄水場拡充計画
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2. 国   名:ニジェール
実施機関名:水資源省、水道公社
3.援助形態: 無償資金協力(一般プロジェクト無償)
92、93、94年度
計17億円  第一期 9億2500万円
 第二期 7億7700万円
4.評価実施機関名:在象牙海岸大使館
5.現地調査実施機関: 2001年1月8日~1月11日
6.プロジェクト・プログラムの分野:都市衛生
7.政策目的・政策の方向性 安全な水の供給 (環境)
8.プロジェクトの目的:
 ニアメ市の浄水場のうちの1つであるヤンタラ浄水場内に新たな浄水施設を建設し、同浄水場の処理能力を高め、ニアメ市への上水道供給量の増加と水質の改善を図る。
9.評価結果
 同プロジェクトの実施により、同浄水場の処理能力は日量20,000m3から30,000m3へ増加した。もう1つの浄水場と合わせた処理能力は日量80,000m3となり、これにより、上水道網の拡充が可能となった。例えば、毎年の上水道管新設延長は、同プロジェクト実施前には平均17kmであったが、実施後2年目には80km、その翌年には60kmと大きく伸びている。現在の上水道総延長は700kmで、そのうち500km が利用されている。その結果、上水道加入者数も実施前の15,000人から実施直後の96年には20,000人となった。現在の加入者数は25,000人。
:当国は未だ各世帯が上水道に加入する段階にはなく、上水道加入者は近隣世帯に水を売って収入としているのが普通である。)これにより、上水道の裨益する人口は加入者の約20~30倍と推定される。さらに公共水汲み場を利用する住民もいるので、直接、間接的に裨益する住民を含むと、上水道の利用率はニアメ市人口のうち8割から9割に達すると考えられている。以上のように、同プロジェクトは、上水道の整備・普及に貢献したと評価できる。
10.提言(今後のフォローアップ、改善すべき点、政策的な観点からの提言):
 全てのインフラが未整備の同国においては、あらゆるインフラ整備が必要であり、中でも水道水の供給は国民生活向上の基本的な条件である。とくに地方都市での水道整備は著しく遅れており、今後も支援が必要な分野である。
11.外務省からの一言:
 浄水施設建設後もJICAがフォローアップ調査や運転管理の技術指導のための短専門家の派遣等により、ニジェール国当局への支援を続けています。


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