広報・資料 報告書・資料

ミャンマー
看護大学拡充計画

(2000年3月、Myanmar Marketing & Research Development)

<プロジェクト概要>

援助形態 無償資金協力
協力年度 95年度
協力金額 16.25億円
相手国実施機関 保健省
協力の内容 看護大学の機能拡充のため、大学施設の増設、教育機材の供与等を行う。


<評価要旨>

1.効率性

 供与された機材、関連するトレーニング等は適切であり、機材供与のタイミングも時機を得たものであった。また、全ての部局において日本で研修を受けた教員が存在しているため、供与機材は問題なく活用されている。

2.目標達成度

 本計画により、大学寮、管理部門、教育施設の拡充及び教育機材が供与され、看護大学の質の向上が図られた。総合的に見て、本計画は成功しているとの評価がなされていることから、目標達成度は非常に高いといえる。

3.インパクト

 技術的な側面のインパクトとしては、大学教育の施設・機材の拡充により、看護技術の向上が図られた。看護婦の技術レベルの向上は、5カ年計画の基で策定された国家保健計画の成功に大きく貢献した。更に、社会的側面のインパクトとしては、看護婦の社会的地位が向上しただけでなく、ミャンマーにおける女性全体の社会的地位の向上に寄与したと考えられる。

4.計画の妥当性

 本計画により提供された資機材は、ミャンマー国の保健セクターのニーズ及び看護関係者の技術レベルに十分沿ったものであった。以上より、本計画の妥当性は高いといえる。しかしながら、今後、近代的医療のみならず伝統的医療も含んだ計画が実施されることが必要であると思われる。

5.自立発展性

 供与された資機材は、管理部局による管理の下、適切に維持管理されている。また、看護婦は機材活用のための十分な能力を有している。更に、機材の維持管理費も特に問題がない。

6.ジェンダーヘの配慮・影響

 本計画は、ジェンダーに配慮した計画であることは明白である。本計画により、女性の収入、社会・経済的地位の向上が図られただけでなく、健康や生活の質の向上にも寄与したと考えられる。

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