広報・資料 報告書・資料

大韓民国
栄山江地区防潮堤事業

(2000年3月、在大韓民国大使館)

<プロジェクト概要>

援助形態 有償資金協力
協力年度 1988年
協力金額 44億4千万円
相手国実施機関 農業基盤公社(旧農漁村振興公社)
協力の内容 経済成長、国土開発及び都市化の進展による、住居用地、公共用地、工業用地等の土地需要の増加及び不足する農業、工業、生活用水の確保のため計画された干拓事業の支援を行う。


<評価要旨>

1. 目標達成度

 本事業全体は、5段階に分けて当国の全水田面積の10%に該当する12万6千ヘクタールを開拓する膨大な事業規模であり、第3段階が2004年に完了する予定(最終完了時期は未定)。

2. インパクト

 零細農家の規模を拡大及びそれに伴う農家の所得の増大等により、地域経済の発展に大きく寄与している。

3. 計画の妥当性

 本件事業の対象となった栄山江流域が降雨時に洪水が起こりやすいという特徴を有し、実際にもほぼ2年周期で干害・水害が発生していたため、同流域における本件事業は十分に妥当性のあるものと言える。

4. 環境への配慮・影響

 工事期間中の環境調査を実施し、また、工事完了5年後までの事後の環境調査を実施することとしている。

5. 将来他のプロジェクトを実施する場合に教訓として活かされるべき事項

 目標達成度の項目でも説明したとおり、最近の環境保存運動の影響もあり、本件のような大規模な干拓事業は実施が益々困難になっていくものと思われるが、事業終了後に環境への影響の調査を正確に把握しておくことは、他の同様な事業への支援を検討するに当たって非常に有意義であると考える。

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