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インドネシア・地方基盤整備事業

1.評価対象プロジェクト名:地方基盤整備事業
(クリックすると画像が変わります)
2.国名:インドネシア
3.援助形態: 有償資金協力、94年度、210億円
4.評価者: ヘンリック・ショウムブルグ・ムーラー
(Dr.Henrik Schamburg-Muller)
コペンハーゲン商科大学教授
5.現地調査実施期間:2000年1月15日~2月3日
6.プロジェクトの分野:社会基盤
7.プロジェクトの目的:
 地方道等等、地方インフラを整備することにより、(1)市場アクセスの改善、(2)住民の健康改善、(3)雇用機会の増加、(4)地方コミュニティのインフラ管理能力の強化を図る。 これらを通じて、農村住民の経済活動を活発化させ収入を増加させることにより、住民の生活状況の改善を目指す。
8.評価結果:
 本事業は農村住民の生活状況の改善、ひいては貧困削減に効果的に貢献した。本事業により、ジャワ島とバリ島を除くインドネシア全域に所在する3,456の村において道路を中心とする地方インフラが計画どおりに整備された。地方道路の整備は、貧困削減に向けたほとんどの活動の前提条件となるものであり、車輌、自転車、徒歩によるアクセスが改善した結果、(1)農産物市場までの輸送コストが大幅に軽減した、(2)村の住民が外部の保健施設や各種サービスを利用することが可能となった、(3)雇用増大にも効率的に貢献した、(4)農業生産、特に市場で売るための商品作物の生産が大幅に増加した。
9.提言(今後のフォロー・アップ、改善すべき点等):
 (1) 改善効果等を測定するためのモニタリングの仕組みの改善を図る。
 (2) プロジェクトを農村自ら管理運営するための能力開発・能力向上のための技術協力を拡充する。
 (3) 整備された地方インフラを農村自らが保持し管理すべきだという意識を強化する。
10.外務省からの一言:
 本案件は、地方農村部において小規模なインフラを整備することにより、村落の生活状況の改善に、より直接的に資するプロジェクトであるが、今回の評価により、所期の目的を達成していることが確認された。今後とも効果的な援助の実施に努めていきたい。
なお、この評価報告は評価者が第3者である個人の責任において作成したもので 、外務省の意見ではありません。

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