(2000年3月、在インド大使館)
<プロジェクト概要>
援助形態 |
有償資金協力 |
協力年度 |
82年度 |
協力金額 |
48億円 |
相手国実施機関 |
インド鉄道省 |
協力の内容 |
カルカタ地下鉄全17工区のうち、第5~第9工区の地下鉄本体構築物などの建設に必要な機械、役務の調達資金 |
<評価要旨>
1.効率性
カルカタ地下鉄は、我が国の援助により工期短縮が実現しており、わが国は一部区間の建設にとどまらず、地下鉄の早期整備に多大なる貢献をしたと言え、本件プロジェクトの選定は適切であったと思料する。
2.目標の達成度及び効果
本件目的は、都市高速地下鉄道の整備による地上交通のボトルネックの解消、さらには環境汚染の軽減である。カルカタ市においては、地上の交通機関からカルカタ地下鉄への乗客のシフトがなされているものと思料されるところ、こうした目的は達成されていると考える。
3.自立発展性
カルカタ地下鉄は鉄道省の一部局であり、各部門のチーフ・エンジニア・クラスの職員が鉄道省から派遣され、予算についても、鉄道省の一部局として予算措置がなされている。
4.環境への影響
地下鉄は環境に優しい交通機関であり、環境汚染の軽減に対する貢献度は極めて高い。
5.今後必要とされるフォローアップないしアフターケア
カルカタ地下鉄には、これまでも専門家派遣、研修員受け入れによる我が国技術協力を実施してきており、要請に応じ、今後も技術協力を実施する意義はあるものと思料する。