(2000年2月、カイロ排水局職員)
<プロジェクト概要>
援助形態 |
無償資金協力 |
協力年度 |
88~89年度 |
協力金額 |
21.8億円 |
相手国実施機関 |
ギザ市政府 |
協力の内容 |
水供給能力及び排水能力の向上によって住民の生活環境・衛生の改善を図る。 |
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<評価要旨>
1.効率性及び目標達成度
水供給能力及び排水能力の向上がみられ、住民の生活・衛生環境が改善された。本計画により、以前は飲料水を買っていた住民の約30%に対して水資源が供給された。飲料水の一人あたり平均消費量が1日あたり10~20リットルから1日あたり80~100リットルにまで増加した。また、排水設備が整備され、道路の汚水漏れが大幅に減少した。
2.インパクト
直接的なインパクトとしては、上下水道の整備により、住民の生活環境が改善されたことがあげられる。また、本計画対象地域の地価が上昇し、土地所有者による土地の有効活用を促進した。
3.妥当性
大カイロ圏地域(カイロ、ギザ、カリオベイヤ)は、その基本計画で上下水道の整備を掲げており、本計画は現地のニーズに合致するものである。
4.自立発展性
今後自立発展性を確保するためは、政府当局が比較的割高な廃水処理サービスの料金を改善していく必要がある。
5.環境への配慮・影響
本計画は廃水処理能力の向上により、環境への好影響をもたらしている。