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ルワンダ
キブンゴ県ルスモ地区給水・衛生教育事業

(2000年2月、在ケニア大使館)

<プロジェクト概要>

援助形態 草の根無償資金協力
協力年度 97年度、7,345,122円
相手国実施機関 Care International
協力の内容 衛生的な水の供給、水汲みのための女性の労働を軽減し、余った時間を精算労働に向かわせること、及び水系伝染病患者を減少させることを目的に、資材(PVCパイプ)の購入、衛生教育活動用車輌の購入を行った。

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<評価要旨>

1. 効率性

 本件にはオーストラリア海外援助庁及びUNICEFの援助資金が投入されており、簡易給水システムの建設といったハードの整備と水管理組合構築、衛生教育実施等ソフトの整備の連携が効率的に行われている。

2. 目標達成度

 給水システムの整備により、裨益民は衛生的な水を近隣にて得ることが可能となり、女性の水汲み労働は軽減した。さらに本件は水汲みのための女性労働を削減し、余った時間を生産労働に向かわせること及び水系伝染病疾患を減少させることに貢献していると考えられる。

3. インパクト

 厳密な定量化は不可能であるが、本件により水供給が可能となった裨益民の生活環境が大きく改善し、水系等の伝染病の感染率が低減したと考えられる。

4. 妥当性

 内戦直後のルワンダにとって難民定住化に向けた生活環境整備は緊急課題であったところ、住民に直接裨益することを目的とした援助スキームである草の根無償より本件を実施したことは、紛争国には人道支援を行うとする我が国の援助政策に照らして適性であった。

5. 自立発展性

 水管理組合が組織化され、維持管理費を徴収し、施設管理を行っているため、活動は継続して行われると判断される。

6. 環境及びジェンダーへの配慮・影響

 本プロジェクトにより女性の水汲み労働が大幅に軽減された。

7. 今後必要なフォローアップ

 特になし。

8. 将来他のプロジェクトを実施する場合に教訓として活かされるべき事項

 衛生教育・水管理組合組織化などきめの細かい技術援助実施のために実施能力の高いNGOを活用することは草の根無償以外の他のスキームでも大いに役立つと思料する。

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