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パプア・ニューギニア
ポートモレスビー国際空港整備事業フェーズ1

(2000年3月、国家計画監理省・監理評価局)

<プロジェクト概要>

援助形態 有償資金協力
協力年度 88年度、84.54億円
相手国実施機関 運輸・航空省航空局
協力の内容 乗客・貨物・航空機発着数の増加から生じる需要増に対応するため、ポートモレスビー(ジャクソンズ)国際空港の機能の向上を図る。

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<評価要旨>

1.効率性

 PNG側(政府及び関連機関)とJBIC(旧OECF)の関係全体は、友好かつ相互に協力的なものであり、L/Aに基づいて実施された。事業実施中、いくつかの協議事項が発生したが、当事者間で対応策が協議され解決された。
 本事業のインプットや、今後2、3年後の実際のアウトプットを考慮した場合、本事業は効率的効果的に実施されたと結論づけられる。

2.目標達成度

 新空港の国内線及び国際線のターミナル内施設、エプロン、公共プラザの充実、その他、レンタカー店、銀行、お土産屋、コーヒーショップ等の利用者向けサービスの拡充により、空港利用者に対する利便性を高めると同時に、当国の中心空港にふさわしい機能を担うようになった。

3.インパクト(波及効果)

 ランダムに選んだ空港利用者に対するインタビューでは、90%近くの人々が新空港に好印象をもっていた。新空港の大半が活用されている。

4.計画の妥当性(プロジェクト選定・形成の適性度)

 「ポートモレスビー国際空港整備事業」全体は政府のインフラ開発のプライオリティーにとって適切かつ妥当なものと考えられている。

5.自立発展性

 持続性確保のため長期的措置を導入するのは時期尚早と考えるが、現在、本空港の持続性を図るべく、「ポートモレスビー国際空港管理委員会」が設立され、予算措置がなされており、今後長期的持続性を担保する点で、このような措置の導入は評価される。

6.環境への配慮・影響

 物理的・生物学的・社会学的環境への影響は最小限となっている。しかし、日々の空港発着数の増加に伴い、ジェットエンジンによるある程度の騒音はある。

8.将来ほかのプロジェクトを実施する場合に教訓として活かされるべき事項

 今後の教訓としては、事業実施中、意見の相違が生じた際の当事者間の解決能力の向上、意思決定のための効果的手続き及びシステムの確立が必要と考える。

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