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インドネシア・パダン洪水防御事業(II)

1. 評価対象プロジェクト名: パダン洪水防御事業(II)

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2. 国  名: インドネシア
実施機関名: 居住地域インフラ省
3. 援助形態: 有償資金協力
4. 評価実施機関名: 在インドネシア日本国大使館
5. 現地調査実施期間: 2002年 3月27日~28日
6. プロジェクトの分野: 防災
7. 政策目的又は政策の方向性:
 社会の基盤となるインフラを整備することにより、地域全体の経済発展の基盤をつくり、また安全な市民生活を確保すること。
8. プロジェクトの目的: 西スマトラ州の州都であるパダン市における洪水の防御
9. 評価結果:
 パダン洪水防御事業第期事業は、第I期事業に引き続き、緊急洪水対策として、河川改修工事、主要支川改修工事及び都市排水路改修工事を行い、市街地化の著しいパダン市の洪水被害の軽減を図ったものである。本事業は、2001年12月に予定通り完了している。完了後は、パダン地方に豪雨が襲っても大きな洪水被害を避けることができるなど、大きな効果があったものと判断される。今後は、インドネシア側が、この機能を適切に維持・管理していくことが必要である。維持・管理の技術などは本事業を通じてインドネシア側に移転がなされてきており、本プロジェクトを通じてインドネシア政府の洪水防御の体制が質的にも強化されたといえる。なお、本事業の対象外の地域やいわゆる内水被害(市街に降った水が大河川、都市排水路に流れ込まず市街にとどまっている状況)は、未だ残っており、これらへの対策は、今後の課題としてインドネシアにおいて検討が進められているところである。
10. 提言:
 パダン市は、西部インドネシアの社会経済の拠点として、又、海路・空路の要所として、ますますその役割は重要度を増してきている中、本緊急対策事業の維持管理を適切に行うとともに、さらに本字業で培われた技術・経験を最大限に活用し、パダン地域の経済活動と市民生活のさらなる安全を確保していくことが期待される。


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