はしがき
本報告書は、2003年度に外務省より委託を受け、株式会社アース アンド ヒューマン コーポレーションが実施した「ガーナ教育分野協力評価」をまとめたものである。
わが国政府は、「人造りは国造り」の理念のもと2002年6月「成長のための基礎教育イニシアティブ(BEGIN)」を発表し、これからの新たな教育分野支援の姿勢を世界に表明した。他方、日本にとって対アフリカ協力の拠点国として重要な位置を占めてきたガーナは、セクター・ワイド・アプローチの進捗が著しく、特に教育セクターにおいては2003年5月より全開発パートナーの参加を得たセクター・ワイド・アプローチが本格的に始動したところである。
こうした日本政府の姿勢やガーナ教育分野における動きを受け、本評価調査は、これまでガーナ教育セクターにおいて実施してきたわが国のODA事業を、プログラムレベルで総合的に把握・評価し、今後の対ガーナ教育分野協力をより効果的かつ効率的に実施していくための教訓・提言を導き出すこと、さらにその結果を国民に公表し説明責任(アカウンタビリティ)を果たすことを目的に実施された。
本評価では、以下の両氏(敬称略)に、評価手法の検討から、現地調査、報告書のとりまとめに至るまでご参加頂き、専門的な見地から貴重なご意見・ご助言を賜った、ここに心より謝意を表したい。
村松 安子 東京女子大学文理学部 教授
澤村 信英 広島大学教育開発国際協力研究センター 助教授
また、本評価調査の実施にあたっては、外務省経済協力局調査計画課評価班をはじめとする同省関係各課、独立行政法人国際協力機構(JICA)の関係各位より、多くのご指導・ご協力を頂いた。さらに、現地調査に際しては、在ガーナ日本大使館、JICAガーナ事務所、ODA事業関係者、ガーナ政府機関、他援助機関の関係各位から多大なご協力を頂いた。ここに厚く御礼を申し上げる次第である。
最後に、本報告書は、株式会社アース アンド ヒューマン コーポレーションの責任において作成されたものであり、その内容は日本国政府あるいは外務省の見解を反映するものではないことを付記する。
2004年3月
株式会社 アース アンド ヒューマン コーポレーション
代表取締役 深井 善雄