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エティオピア
食糧増産計画

(2000年3月、在エティオピア日本国大使館)

<プロジェクト概要>

援助形態 無償資金協力
協力年度 91年度、7.0億円、
92年度、6.0億円、
93年度、8.0億円、
94年度、8.5億円、
95年度、8.5億円、
96年度、8.5億円
相手国実施機関 国営農業・コーヒー・茶開発省、農業省、農業材投与公社、農業研究所
協力の内容 当国の食糧増産を支援するため、肥料、農薬及び農機具・車両を購入するための資金を援助する。

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<評価要旨>

1. 効率性

 2KR援助で肥料、農薬の他に農機具なども購入しており、過去購入し、エティオピア農業研究所(EARO)の地方のリサーチ・センターに配布されたトラクターなどは、栽培試験や優良種子の生産などを行うために有効に使用され、作業の効率化が図られていた。

2. 目標達成度

 エティオピア政府は独自の予算でも肥料、農薬を購入しており、我が国の供与のみを以て食糧増産の効果を計ることは困難であるが、農産物の生産量と肥料の使用量には相関が見られ、2KR援助は当国の食糧増産に大いに貢献していると考えられる。

3. インパクト

 農業はエティオピア経済の基幹産業であり、原始的な農業からの脱皮及び農地の回復を図り食糧の増産を図ることが当国の農業発展の重要な鍵となっており、2KRは当国の農業生産を助け、惹いては経済全体に及ぼす効果は大である。

4. 妥当性

 農業セクター開発計画では、小規模農業の育成に重点を置き、機械化、種子の改良等の近代的な農業の導入を掲げており、我が国の食糧増産援助はそれらの目標達成を助けるものである。

5. 自立発展性

 食糧の自給達成にはまだまだ時間を要するものの、「目標達成度」において記しているように、農産物の生産量は増加しており自立発展性は認められる。

6. 環境及びジェンダーへの配慮・影響

 農薬の使用に関してはFAOの基準に準拠しており、その使用に関しても農民の指導、専門家による散布が行われており問題はないものと考える。農作業の主要な働き手は、女性、子供であり、農業生産性の向上を図るための2KR援助は農業に携わる女性、子供の重労働からの解放に繋がるものである。

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