エリトリア
マッサワ港機材整備計画
(2000年3月、在エティオピア日本国大使館)
<プロジェクト概要>
援助形態 |
無償資金協力 |
協力年度 |
95年度、2.05億円 |
相手国実施機関 |
運輸省海運局 |
協力の内容 |
マッサワ港内の荷下ろし・運搬用機材であるリーチスタッカー、ターミナル・トレーラー・トラック、フォークリフト・トラック、フォークリフト等を供与。
|
|
(クリックすると画像が変わります)
|
<評価要旨>
1. 効率性
コンテナ集積用機材のリーチスタッカーの導入によるコンテナ処理能力の向上、コンテナヤード有効利用が図られるとともに、ターミナルトレーラーとターミナルトラクターの組み合わせによりコンテナの効率的な運搬が行われている。また、各種のフォークリフトの供与により、貨物積み込み、運搬等人力に頼っていた荷さばき作業が機械化され、作業効率が向上した。
2. 目標達成度
マッサワ港の取扱貨物量は、1991年40万トン、1994年70万トン、1998年には120万トンと伸びており、増加する貨物量に対し、我が国の供与した機材によりコンテナヤードの有効利用及び港湾作業の効率化が図られており、我が国の援助は当初の目的を十分に達成しているものと考える。
3. インパクト
今回の協力は、マッサワ港の機能を拡充し、同港を首都アスマラを中心とする北部エリトリアの玄関港として十分機能させることを目標とする構想の第一期の重要な改善項目の一つとなっており、他の第一期の計画の実施と合わせ相乗効果を発揮したものと考えられる。
4. 妥当性
エリトリア政府は、緊急復興計画に基づき、農業、水産、畜産といった第一次産業振興に重点を置くと同時に、物流の円滑な流通を支えるために運輸・交通インフラの復興も重点課題の一つとしている。マッサワ港の取扱貨物量の急増に対応し、港湾スペースの有効活用と港湾荷役作業効率の向上を図るための本プロジェクトの実施は、政府の復興計画に沿っているため、妥当性は高いといえる。
5. 自立発展性
本プロジェクトの実施は、基本的には既に使用実績のある機材の代替あるいは一部増強であることから、維持管理上無理のない適正な内容となっており、また船会社からの荷役用機材の使用料の徴収により、機材の維持管理、スペアパートの港入等に十分な予算の手当が行われていると共に、維持管理面での体制も十分である。
6. 環境及びジェンダーへの配慮・影響
特になし