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参考資料2

南西大西洋水域海外イカ釣り漁業

参考資料:水産年鑑1999

 南西大西洋(アルゼンティン海域とフォークランド海域を含む)におけるイカ釣り漁業は,1985年にマツイカを対象として開始されたが,操業成績が良好であったこと及び同海域でのイカ釣り漁業が届出制であり操業規制がなかったことから,操業漁船数及び漁獲量が急速に増加した。
 このような,イカ釣り漁業の急速な拡大に対して,FAO等からイカ資源の乱獲の危険性が指摘されたこと,アルゼンティン200海里水域への侵犯事件の発生等同海域における我が国イカ釣り漁船の安全操業が困難になったこと,また,同海域からのマツイカの大量搬入によってイカの産地市場価格が大幅に下落したことから,イカ釣り漁業に関する省令(昭和62年,農林水産省令19号)を制定し,1987年から南西大西洋のイカ釣り漁業を承認制とし,資源保護及び漁業取締りその他漁業調整の観点から海外イカ釣り漁業の操業漁船数の増加の抑制を図ることとした。
 1994年/1995年漁期から,当面の措置として,ジョイント・ベンチャー方式にてアルゼンティン200海里水域内に32席のイカ釣り漁船が入漁できることとなった。しかし,現在のアルゼンティン200海里水域内の操業に関しては,アルゼンティン政府の暫定措置で入漁しているため不安定な入漁となっている。今後,長期安定的な入漁を確保するために,日・アルゼンティン二国間漁業協定を締結できるようアルゼンティン政府と交渉を行っている。

現在のイカ釣り漁船の入漁許可隻数

船  籍 許可隻数
日 本 31
カンボジア 8
台 湾 8
中 国 4
韓 国 3
合 計 54



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