1.案件名
1-1.供与国名 モーリタニア共和国 1-2.案件名 「ヌアクショット・ヌアディブ小中学校建設計画(2/3)」 |
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2.無償資金協力の必要性 2-1.二国間関係 我が国は従来よりモーリタニアと良好な二国間関係を有しており、特に同国にとって、我が国はこれまで主要輸出相手国や主要経済協力国であることから、大きなプレゼンスを示してきた。また、モーリタニアは現在軍事政権であるが、今後の民主化プロセスにコミットしている。これまでの良好な二国間関係維持や我が国のプレゼンス確保のためにも、民主化プロセスを積極的に支援することが重要である。 また、我が国は1月に石油関連調査ミッションをモーリタニアに派遣するなど、モーリタニアの豊富な石油資源(今年から一日あたり75,000バレル輸出予定)は、我が国の安定的なエネルギー資源の確保の面からも注目されている。 2-2.対象国の経済状況 経済は、農業、漁業及び牧畜を基盤とし、外貨収入は水産物(タコ及びイカ)及び鉄鉱石の輸出に依存。ただし、ヌアクショット沖合で相当量の石油と天然ガスの埋蔵が確認されたところ、今後は石油開発による安定した収入が得られる可能性がある。 2-3.対象国の開発ニーズ
我が国は、モーリタニアの基礎生活の向上を図るため、無償資金協力については、農業分野での食糧援助及び食糧増産援助を実施している他、基礎教育分野、水産分野での援助を重点分野として実施してきており、本件援助も右重点分野に合致するものである。 2-5.無償資金協力を実施する理由 同国における基礎教育分野への支援は、同国に対する支援の重点分野でもあり、同国政府ハイレベルからも本件支援につき再三強く要請されている案件である。 また同国は、暫定政府による民主化への移行を目指しており、政党、市民社会は完全な代表性を持つ機関により選挙が実施されることとなる。国際社会の一員としてこの動きをさらにバックアップすべきであり、次代の民主化の鍵を握る青少年の基礎教育を支援することは重要である。 |
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3.案件概要
3-1.目的 本計画は、ヌアクショット及びヌアディブの小中学校において、老朽化が著しい教室や仮設教室を建て替え、恒久的な学校施設を整備することによって、過密状況の緩和とアクセスの改善を図り、かつ学習環境を改善して、より適切な学習環境と見なされる常設教室で授業を受けられる生徒の増加に寄与することを目的とする。 3-2.実施内容 本計画の供与限度額は10億7300万円であり、ヌアクショットの小学校20校、中学校6校を建設するとともに、学習支援機材等の供与を行うものである。 3-3.環境社会配慮、外部要因リスクなど留意すべき点 次の事項がモーリタニア政府によって確保される必要がある。
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4.事前評価に用いた資料、有識者の知見等
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