開発協力トピックス7
草の根・人間の安全保障無償資金協力~草の根大使「ペナルティ」による広報活動~

左:「草の根無償」イメージキャラクター「くさのネコ」。手に草を持ち、世界中の人々に笑顔を届ける。
右:「草の根無償」ロゴマーク。中央の木は「人」をイメージ。人と人やぬくもりが繋がることをイメージしている。
学校へ行きたい、病院で治療を受けたい、きれいな水を飲みたい、地雷のない安全な地域に住みたい……。そんな人間らしい暮らしが当たり前ではない国や地域が数多くあります。そうした地域に直接アプローチし、本当に必要なものを届けるため誕生したのが「草の根・人間の安全保障無償資金協力」(草の根無償)です。1989年に開始され、2018年に実施開始から30周年となり、これまでに累計約3万件を実施してきています。
支援対象は、小中学校の教室や病院の基礎的な医療機材、井戸の掘削などの小規模な施設建設、機材供与が中心です。また、日本で使用済みとなった消防車・救急車などを無償で供与する輸送費支援や、人道的見地から対人地雷の除去活動・犠牲者支援活動、日本企業がNGO等と協力して行う官民連携案件の支援も行っています。
草の根無償誕生30周年を機に、国内外の方々により一層「草の根無償」の活動とその魅力を知っていただくため、2018年5月30日、中根外務副大臣(当時)から吉本興業所属「ペナルティ」のヒデ(中川秀樹氏)およびワッキー(脇田寧人氏)に、「草の根大使」委嘱状を交付しました。
草の根大使「ペナルティ」の具体的な活動として、2018年8月にタイにて、実際に草の根プロジェクトが行われている地方の学校、移民労働者支援施設、障がい者支援施設を訪問し、得意のサッカーやタイ語を駆使して現地の人々と交流するとともに、タイ外務省への表敬も行いました。その模様は現在、外務省YouTube公式チャンネル(Mofa Channel)を通じてインターネット上で公開中です。

草の根大使・ペナルティ

タイでの交流(地方の学校訪問)
また、同年の『国際開発ジャーナル』11月号及びJICA広報誌『MUNDI』12月号のインタビューに登場したほか、2019年2月には、西日本最大級の国際協力の催しであるワン・ワールド・フェスティバルにも出演し、芸人らしいわかりやすい語り口で草の根無償の取組とその魅力を発信しました。

ワン・ワールド・フェスティバルでの様子