平成18年12月13日

1. 我が国政府は、パキスタン・イスラム共和国政府に対し、「インダス・ハイウェイ建設計画（第III期）」及び「ダドゥ－クズダール送電網計画」の実施のため、231億5,700万円を限度とする額の円借款を供与することとし、このための書簡の交換が、12月13日（水曜日）、イスラマバードにおいて、我が方小島誠二駐パキスタン大使と先方アクラム・マリク経済省次官（Mr. M. Akram Malik, Secretary, Economic Affairs Division）との間で行われた。
   

   対象案件及び供与限度額
   （1）インダス・ハイウェイ建設計画（第III期）　　194億5,500万円
   （2）ダドゥ－クズダール送電網計画　　37億200万円
   計　231億5,700万円

2. 案件の概要

   （1）インダス・ハイウェイ建設計画（第III期）
   パキスタン国内交通の基幹道路網であるインダス・ハイウェイにおいて、交通のボトルネックを解消し、ハイウェイ全体の効果発現及び沿線地域の経済発展を図るため、一部未整備区間（約200キロメートル）の整備を行うもの。

   （2）ダドゥ－クズダール送電網計画
   バロチスタン州へ安定的な電力供給を行うため、送電線の延伸及び変電所の新増設を行うもの。

3. 供与条件

   （1）金利：年1.3％
   （2）償還期間：30年（10年の据置期間を含む。）
   （3）調達条件：一般アンタイド

4. なお、今回の円借款の供与により、これまでに我が国がパキスタンに供与した円借款の総額は、8,800億5,700万円となる。