平成18年8月9日
- 我が国政府は、ナミビア共和国政府に対し、「ルンドゥ-エルンドゥ間道路改善計画」(Rundu - Elundu Road Upgrading Project)の実施のため、100億9,100万円を限度とする円借款を供与することとし、このための書簡の交換が、8月9日(水曜日)、古屋昭彦駐ナミビア大使の信任状捧呈の機会に併せ、ウィントフックにおいて、我が方同大使と先方マルコ・ハウシク外務大臣(Hon. Marco Hausiku, Minister of Foreign Affairs)との間で行われた。
- 対象案件の概要
本案件は、ナミビア北部アンゴラ国境沿いのカバンゴ州ルンドゥ-オハングウェナ州エルンドゥ間約370kmの既存の道路にアスファルト舗装を施し、貧困地域となっている両州住民の生活水準の向上及び、ナミビア国内と周辺諸国とを結ぶ最短の貿易回廊の交通の円滑化を図り、もってSADC諸国(注)の交易促進及びナミビア全体の貧困削減に寄与しようとするもの。
本件支援は、昨年4月にインドネシアで開催されたアジア・アフリカ首脳会議において小泉総理大臣が表明したアフリカ支援の一環として実施されるものである。
- 供与条件
(1)金利:0.90%(一般条件(オプション2))
(2)償還期間(据置期間):15(5)年。
- なお、本件は、ナミビア共和国に対する初の円借款供与案件となる。
(注)SADC:南部アフリカ開発共同体(Southern African Development Community)
1980年に南部アフリカ開発調整会議(SADCC)として発足。1992年「南部アフリカ開発共同体(SADC)」と名称変更、以後、経済統合・共同市場を標榜し、更に紛争解決・予防活動も実施。タンザニア、ザンビア、ボツワナ、アンゴラ、ナミビア、南ア等14ヶ国が加盟。