
ペルーに対する一般文化無償資金協力について
平成18年11月9日
- 我が国政府は、ペルー共和国政府に対し、チャビン国立博物館建設計画(the Project for the Construction of Chavin Museum/ el proyecto para la construccion del Museo Chavin)の実施に資することを目的として、総額2億9,800万円を限度とする一般文化無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が11月9日(木)(現地時間11月8日(水))、リマ市において、我が方石田仁宏駐ペルー国特命全権大使と先方ホセ・アントニオ・ガルシア・ベラウンデ外務大臣(H. E. Mr.Jose Antonio Garcia Belaunde, Minister for Foreign Affairs)との間で行われた。
- チャビン・デ・ワンタル遺跡は首都リマの北約450kmに位置し、プレ・インカ文明を代表する遺跡として、1985年にユネスコの世界文化遺産に指定されており、ペルー国民の民族の歴史の象徴となっている重要な遺跡である。同遺跡では、多くの遺物が発見されているが、現在はプレハブ棟に収容されたり、他の博物館に分散されるか遺跡周囲に置かれており、発掘品の分散や劣化が進んでいる。このため、遺物を適切に保存・展示するための施設の整備が急務となっている。
このような状況の下、ペルー政府は、チャビン・デ・ワンタル遺跡付近に博物館を建設するために必要な資金につき、我が国政府に対して一般文化無償資金協力を要請してきたものである。