
モンゴル国への一般文化無償資金協力について
平成18年8月10日
- 我が国政府は、モンゴル国政府に対し、カラコルム博物館建設計画(the Project for the Construction of the Kharakhorum Museum)を実施するため、総額2億9千7百万円を限度とする額の一般文化無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が7月18日(火曜日)、ウランバートルにおいて、わが方市橋 康吉駐モンゴル国大使と先方ニャマー・エンフボルド外務大臣(His Excellency Mr. Nyamaa Enkhbold, Minister for Foreign Affairs)の間で行われた。また、本8月10日(木曜日)、モンゴルを訪問した小泉純一郎内閣総理大臣は、エンフボルト首相に対して、建設予定の同博物館の模型を手渡した。
- カラコルムは、首都ウランバートルの南西350キロに位置する旧モンゴル帝国の首都である。1995~1998年にユネスコの日本信託基金によりモンゴルと日本で合同調査を実施し、2004年にはユネスコの世界遺産に登録された。同地には未だ出土品を保存・収蔵する施設がないため、貴重な遺物の劣化や損傷が危惧されており、本遺跡の保護・調査・公開に係る拠点の整備は喫緊の課題となっている。
このような状況の下、モンゴル国政府は、カラコルムに博物館を建設するために必要な資金につき、わが国政府に対して一般文化無償資金協力を要請してきたものである。