国別地域別政策・情報 国別約束(年度別交換公文(E/N)データ)

コンゴ民主共和国に対する無償資金協力(食糧援助)について

平成19年3月20日

  1. 我が国政府は、コンゴ民主共和国に対し、3億8,000万円を限度とする額の無償資金協力(食糧援助)を行うこととし、このための書簡の交換が、3月20日(火曜日)(現地時間同日)首都キンシャサにおいて、我が方佐藤正明在コンゴ民主共和国臨時代理大使と先方アンチパス・ンブザ・ニアムイジ外務・国際協力担当国務大臣(Monsieur Antipas MBUSA NYAMWIZI, Ministre d'Etat Chargé des Affaires Etrangères et de la Coopération Internationale de la République Démocratique du Congo)との間で行われた。
  2. コンゴ民主共和国では、長引く紛争や政情不安によって経済は疲弊し、食糧の生産や輸送の基盤が壊滅的状態にあるため、食糧事情は極めて不安定な状態となっている。同国の人口は約6,000万人と、ナイジェリアに次ぐアフリカの大国であるが、一人当たりGNIは110ドル、国民の8割以上が1日1ドル以下の生活を強いられている、いわゆる最貧国であるため、慢性的な食糧不足となっており、国連食糧農業機関(FAO)によれば、国民の大部分は栄養失調状態にあるといわれている。
  3. このような深刻な食糧事情を改善するべく、同国政府は、農業分野の発展を最重要課題の一つと位置づけ、FAOや世界銀行等の支援を受けつつ食糧の生産に努めている。しかし食糧不足を克服するためには更なる支援を必要としており、今般、米の購入に必要な資金につき、同国政府は我が国政府に対し、無償資金協力を要請してきたものである。我が国は、食糧不足の緩和を通じ、同国の安定を後押しすることは、アフリカ全体の平和と繁栄にとっても重要であると認識し、同国政府からの要請を踏まえ、今般食糧援助を実施するものである。

(参考)コンゴ民主共和国は、中部アフリカ地域に位置する国で、総人口が5,750万人(2005年)で、一人当たりGNI(国民総所得)が110ドル(2004年)の低所得国(世銀ランク)である。

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