平成19年3月20日
- 我が国政府は、ラオス人民民主共和国政府に対し、1999年の食糧援助規約に基づき、3億2,000万円を限度とする食糧援助(無償資金協力)を行うこととし、このための書簡の交換が、3月20日(火曜日)(現地時間3月20日(火曜日))、ビエンチャンにおいて、我が方桂誠駐ラオス大使と先方ポンサワット・ブッパー外務副大臣(H .E. Mr. Phongsavath BOUPHA, Vice Minister of Foreign Affairs)との間で行われた。
- ラオスでは、ほとんどが天水に依存する伝統的な農法で行われているため、天候等により生産性が大きく影響を受けやすく、国内流通インフラの未整備ともあいまって、特に山岳部において慢性的に食糧が不足するという問題を抱えている。他方、メコン河沿いの平野部においては、集中豪雨により洪水が発生し、米等の主要食糧に大きな影響を与えている他、灌漑施設の未整備のために旱魃による被害を受け、乾期の食糧確保が困難となることも多い。
- このような状況の下、ラオス政府は食糧の購入に必要な資金につき我が国政府に対し、無償資金協力を要請してきたものであり、我が国はラオス政府の貧困削減対策を支援するため、今般の食糧援助を実施するものである。
(参考)ラオス人民民主共和国は、東南アジア諸国連合(ASEAN)の加盟国であり、人口560万人(2005年)、国民一人あたりのGDP(国内総生産)は491ドル(2005年)である。