平成19年3月6日
(1)食糧援助:供与限度額 2億2,000万円
(2)貧困農民支援:供与額 1億4,000万円
(1)食糧援助
同国は一人あたりのGNIが290米ドル(2005年)と最貧国であり、労働人口の約80%が農業に従事しているが、天水農業が主であるため天候の影響を受けやすい。また、土壌の劣化が進んでいることから、農業の生産性は低く、GDPの36%を占めるにとどまっている。2005年には雨期に洪水に見舞われたため食糧難の状況におかれる等、近年食糧事情は悪化している。
今回の食糧援助はこのような状況の改善を目的として穀物を供給するために使用される。
(2)貧困農民支援
同国では、主要食用作物(米、トウモロコシ及びミレット等)の生産を行っているのは主に貧困・小規模農家(1ヘクタール未満の農家)であり、これら農家が必要としている肥料は、国内生産がされていないため全て輸入に頼っている。このため肥料は需要の10%程度しか供給できておらず、農業生産性は低い。食糧の自給率は50%未満であり、国際ドナー等からの援助及び輸入に頼っている。このような状況の下、同国政府は貧困・小規模農家にも入手可能な低価格で肥料を販売し、生産性の向上を図るための資金につき我が国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
(参考)
ガンビアは西アフリカ地域に位置し、総人口が約160万人(2006年)で、一人あたりのGNI(国民総所得)が290米ドル(2005年)の後発開発途上国(世銀ランク)である。