平成19年3月5日
(1)食糧援助:供与限度額3億8,000万円
(2)貧困農民支援:供与額3億円
それぞれの無償資金協力の概要は以下のとおり。
(1)食糧援助
同国は、労働人口の約2分の1(約60万人)が農業に従事し、農業は国内総生産(GDP)の25%を占める重要な産業の一つである。国土の大部分が砂漠地帯に属する同国では、耕作可能な面積は0.5%のみで南部セネガル河流域に限られている。また、同国の高い人口増加率(約2.4%)、干ばつ・砂漠化の進行等の影響は、食糧総需要の約60%を輸入に依存するという構造的な食糧不足の状況におかれている。
このような状況の下、我が国は同国からの要請に基づき食糧援助を実施するものである。
(2)貧困農民支援
同国政府は、(1)の状況におかれているため、農業分野の開発計画を策定し、主要食糧作物(米、トウモロコシ、ソルガム、ミレット等)の単位当たりの生産量増加を目的として安定した食糧需給を目指している。
今般、同国政府は農業資機材購入に必要な資金につき我が国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
本件貧困農民支援の実施により、同国の貧困農家の食糧生産の向上に貢献することが期待される。
(参考)
モーリタニアは西アフリカ地域に位置し、総人口が約320万人(2005年)で、一人あたりのGNI(国民総所得)が560米ドル(2005年)の低所得国(世銀ランク)である