国別地域別政策・情報 国別約束(年度別交換公文(E/N)データ)

ジブチ共和国に対する無償資金協力(ノン・プロジェクト無償資金協力及び食糧援助)について

平成19年3月1日

  1. 我が国政府は、ジブチ共和国政府に対し、2億円の無償資金協力(ノン・プロジェクト無償資金協力)及び1億円の食糧援助を行うこととし、このための書簡の交換が、3月1日(木曜日)、アディスアベバにおいて、我が方駒野欽一駐ジブチ国大使と先方イブラヒム・モハメド・カミル駐エチオピア国ジブチ国大使(S.E.Monsieur Ibrahim Mohamed Kamil, Ambassadeur Extraordinaire et Plénipotentiaire de la République de Djibouti en Ethiopie)との間で行われた。
  2. ジブチは国土の大部分が農業に適さない火山灰地であり、地下資源にも恵まれておらず、主な収入源は中継貿易、ジブチ港の港湾施設サービスなどに依存している。ジブチは2003年から貧困削減政策を実施するなど、世界銀行、国際通貨基金(IMF)とも協力し、財政赤字の削減、公務員数の削減など、経済の安定化に向けた努力を行っている。しかし、近隣に紛争地域を抱え、自国人口が約70万人なのに対し、過去20年間に10万人以上の難民が流入、帰還事業は進展したものの、依然として約2万から3万人のソマリア難民等が滞在し、経済を圧迫するなどの困難を抱えている。
  3. 今回のノン・プロジェクト無償資金協力は、かかるジブチ政府の経済構造改善のための努力を支援するもので、同国政府が経済構造改善の推進に必要な商品を輸入する代金の支払いのために使用される。また、ジブチの降雨量は年平均100ミリと極端に少なく、農業適地は国土の1%に過ぎず、穀物生産はほとんど行われていないため、食糧不足が深刻となっている。ジブチ政府も、食料安全保障の確保を優先課題としているが、厳しい自然環境から自給率の改善につながらない状況である。我が国は、このようなジブチの置かれた状況に鑑み、食糧援助を実施するものである。
  4. 今回のノン・プロジェクト無償資金協力及び食糧援助によりジブチ政府により積み立てられる見返り資金は、同国の社会、経済開発事業に使用される。

(参考)
 ジブチは四国の約1.3倍の面積(2.3万平方キロメートル)、人口は約70.5万人、一人当たりGNI(国民所得)は約1,030ドルである。

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