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スリナム共和国の「パラマリボ小規模漁業センター整備計画」に対する無償資金協力について

平成19年1月31日

  1. 我が国政府は、スリナム共和国に対し、「パラマリボ小規模漁業センター整備計画」(the project for Construction of Small-Scale Fisheries Center in Paramaribo)」の実施に資することを目的として、総額8億1,700万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が1月31日(水曜日)、パラマリボにおいて、我が方竹内清在スリナム国大使館参事官(トリニダード・トバコにて兼轄)と先方リヒア・クラーク・ケイテルデイク外務大臣(Hon. Lygia KRAAG-KETELDIJK, Minister of Foreign Affairs)との間で行われた。
  2. スリナムにおける水産業は、産業別GDPの5%を占め、就労者数は約5000人で全労働力人口の約3.2%を占めている。首都パラマリボは約1万6,000トン(2004年:自家消費量除く)が水揚げされる同国最大の漁業基地であり、産業漁船はエビ類、タイ類など年間約1万トンを水揚げしている。他方、零細漁船は主にナマズ類、小エビ等を年間約6,000トン水揚げしているが、零細漁船用の水揚げのための公共施設が整備されていない。
     このような背景のもと、スリナムはパラマリボのスリナム川西岸域に機能的な水揚げ施設(水揚げ桟橋、製氷・貯氷棟、漁具補修場等)を建設し、操業効率の改善、水産物生産量の向上及び品質の保証、向上を図ることを目的とした「パラマリボ小規模漁業センター整備計画」を策定し、我が国に無償資金協力を要請してきたものである。
  3. この計画の実施により、零細漁船の水揚げ・出漁準備に要する時間の短縮及び国内・輸出市場における水産物の品質に対する信頼性の向上が達成され、市場拡大、零細漁業振興、外貨獲得等の経済基盤強化に貢献することが期待される。

(参考)
 スリナム共和国は、南米大陸の北東部に位置し、総面積16.4万平方キロメートル、総人口は49万人、うち首都パラマリボの人口は約25万人である。

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