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ウズベキスタン共和国に対する無償資金協力について

平成19年1月26日

  1. 我が国政府は、ウズベキスタン共和国政府に対し、「タシケント州及びジザク州一次医療改善計画」の実施に資することを目的として、総額5億9,500万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が1月26日(金曜日)、同国の首都タシケントにおいて、我が方楠本祐一駐ウズベキスタン国大使と先方ルスタム・ソビロヴィッチ・カシモフ副首相(Mr. Rustam Sobirovich KASIMOV,Deputy Prime Minister of the Republic of Uzbekistan)との間で行われた。
  2. ウズベキスタンは、1991年のソ連邦崩壊後、保健医療分野においては1998年に「国家保健改革プログラム」を策定し、同分野における改革、開発に取り組んできた。しかしながら、同国の一次医療施設は、旧ソ連での複雑な保健医療サービス体制に基づいており、そのための機関として3種類(助産院、外来救急院、地域病院)が混在しており、特に農村部を中心に医療施設の未整備及び偏在等により地域格差が拡大している。また、医療機材においても旧ソ連時代に製造された老朽化したものが大部分を占めているため、住民が劣悪な医療・保健状況に置かれている。
  3. こうした中、同国政府は、住民が最初にアクセスする一次医療施設の整備を保健医療分野改革の最重要課題の1つとし、質の高いサービスを均等に提供すべく、3種類の一次医療施設を統廃合し農村医療センター(SVP)の1種類に統一(全国に2,800ヵ所)し、医療施設・機材を整備することを計画しているが、財政状況が厳しい同国が早期に自力で整備するのは困難である。
     こうした状況の下、同国政府は我が国に対して、タシケント及びジザグ州のSVP(約360ヵ所)に対して一次医療のために不可欠な医療機材(診察台、医師用往診器具セット、ポータブル心電図、滅菌器等)の整備につき、無償資金協力を要請したものである。
  4. 本件協力により、SVPの診断・治療能力が向上し、タシケント州4郡、ジザグ州4郡の住民111万人に対し、質の高い一次医療サービスの提供が可能となる。

(参考)
 ウズベキスタン共和国は、中央アジアに位置し、人口は約2,660万人、一人当たりGNI(国民総所得)は460米ドルの国である。

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