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インドネシアにおける「グヌンキドル県水道整備計画」(1/2)に対する無償資金協力について

平成19年1月24日

  1. 我が国政府は、インドネシア共和国政府に対し、「グヌンキドル県水道整備計画」(the project for Water Supply in Gunungkidul Regency of Yogyakarta Special Territory)の実施に資することを目的として、5億2,500万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換がそれぞれ、1月24日(水)、ジャカルタにおいて、我が方海老原紳駐インドネシア国大使と先方プリモ・アルイ・ジュリアント外務省アジア・太平洋・アフリカ総局長(Mr. Primo Alui Joelianto,Director General for Asia Pacific and Africa Affairs,Department of Foreign Affairs)」との間で行われた。
  2. 経緯

    (1)インドネシアの国家開発計画では、同国が直面している重要課題として、「質の高い保健に対する国民アクセスの向上」を目標に掲げており、衛生環境プログラムの中で、上水を含む住宅地の施設・インフラに関するサービス及び管理の質の改善を定めている。

    (2)ジャワ島ジョグジャカルタ特別州の南部に位置するグヌンキドル県では乾期の水不足が著しく、特に本事業対象地域はカルスト台地となっており、安全な水を入手できる住民は人口の約30%程度にとどまっている。衛生面の改善、特に給水設備の整備は最重要課題となっている。
     乾期においては、10日のうち8日間が断水しているおり、住民の多くは河川や浅井戸などの不衛生な水の使用を余儀なくされているため、6人に1人が下痢等の水因性疾病の患者となっている。

    (3)このような状況の下、インドネシア政府は、グヌンキドル県南西部における給水施設の整備(計画給水人口93,800人)及び給水設備の機材の操作指導及び給水施設の運営維持管理能力の養成のために必要な資金につき、我が国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。

  3. 支援の効果
     この計画の実施により、対象地域の住民約93,800人が安全な水を安定的に入手可能となり、水因性疾病が減少し、生活環境が改善される。
     また、水汲み労働が緩和され、社会・経済活動時間を増加させることができる。

(参考)
 インドネシアは、面積約189万平方キロ、人口2億1,700万人(2004年)、人口1人当たりのGDP約1,283米ドル(2005年)である。

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