平成19年1月16日
(2)本案件が対象とする同国北部州に位置するマナー県(人口約10万人)は、県の面積の7%に満たないマナー島に県人口のほぼ半数の約5万人が居住し、県庁等の政府関連施設、病院、学校等の公共施設も同島に集中しているが、橋梁及び連絡道路(コーズウェイ)が同島と本島を結ぶ唯一の交通手段であり、かつ、上水道も本道路に沿って敷設されていることから、右橋梁及び連絡道路が同島の住民にとってまさに生命線となっている。
(3)しかしながら、1930年に建設された橋梁(約100m)は1990年に中央経間が落橋した。現在は仮設の橋梁が架けられているものの、その幅員は4mと狭く、また、橋脚の損壊が激しいことから、右仮設橋は落橋寸前の大変危険な状態にある。
(4)また、1918年に建設された連絡道路(約3.5km)は、擁壁護岸の倒壊等の劣化が激しく、更に一部の箇所では雨期の満潮時に冠水が生じるなど、車両・歩行者の安全な通行の障害となっている。
(5)このような背景の下、同国政府は、マナー島と本島を結ぶ新マナー橋の建設及び連絡道路の整備を目的とする無償資金協力を我が国に要請してきたものである。
(参考)
スリランカは、インド洋に位置し、人口は約1967万人、一人当たりGDPは1197米ドルの国である。