平成19年1月13日
(1)サン・フェリペ病院整備計画(proyecto de Mejoramiento del Hospital San Felipe) 7,000万円
(2)グァイモン橋架け替え計画(proyecto de Reconstruccion del Puente Guaymon) 4,000万円
(1)ホンジュラスは、中米諸国の中でも保健指数が低く、特に貧困層は基礎的な医療サービスすら受けることが困難な状況が続いている。このような状況を受け、ホンジュラス政府は、医療分野の改善を行っているところであるが、財政上の問題から十分な対策が講じられていない。
(2)首都テグシガルパにあるサン・フェリペ病院は、ホンジュラスの中でも2つしかない第3次総合医療施設であり、首都圏のみならず、全国から多数の患者が集まることから、同国の保健医療にとって極めて重要な病院であるが、施設の老朽化、度重なる増設による非効率な施設配置、スペース不足、機材の不足等から、狭隘で不衛生な場所での診察しかできず、第3次医療施設として十分な機能を果たせていない。
(3)このような状況から、ホンジュラス政府は、サン・フェリペ病院の外来診療棟の建設及び機材整備に必要な資金を我が国に対して要請してきたものである。
(4)本計画を実施することにより、同病院において、衛生で安全な環境で診察を行うことができるようになることから、テグシガルパ首都圏(人口1,029,479人)を始めとした同国全体の保健環境の改善が図られる。また、改修される施設及び整備される機材を医療従事者の研修・教育活動に活用することにより、同国全体の医療従事者のレベル向上が図られ、同国の医療レベルの向上が期待される。
(1)ホンジュラスの首都テグシガルパと北部テラ市を結ぶ幹線道路に位置する国道13号線は、パン・アメリカン・ハイウェイと並ぶ国内の主要幹線道路であり、中米経済統合、域外国との貿易促進を支援する意味でも重要な路線として位置づけられている。
(2)本プロジェクトの対象であるグァイモン橋は、国道13号線上に架かる長さ160メートルの橋であるが、1998年のハリケーン「ミッチ」により橋脚の一部が被害を受けたことに加え、2005年のハリケーン「ベータ」及び「ガンマ」により橋梁の半分が破壊された。
(3)ホンジュラスでは被災後の応急措置やこれ以上の侵食を最小限にするための対応を行っているものの、財政事情から新たな橋の建設を行うことができない。
(4)このような状況から、ホンジュラス政府は、グァイモン橋の架け替えに必要な資金を、我が国に対して要請してきたものである。
(5)本計画を実施することにより、本橋梁の安全性が確保されるとともに、近年増加している大型トレーラーが通行できるようになることから、周辺で栽培しているコーヒーやバナナを安定的に輸送することが可能となる。また、ホンジュラスのみならず中米全体の経済統合、域外国との貿易促進が促進されることも期待される。
(参考)
ホンジュラスは、中米諸国の一つであり、人口は740万人。農林牧畜業を主要産業としている。1人当たりの国民所得は、1,085米ドル。