平成18年12月20日
(2)黄砂
また、近年の農業開発や水資源の多用により内陸部の砂漠化が進行し、黄砂(砂塵)嵐の発生も増加し被害も拡大している。中国国内で発生した黄砂は地形・気象条件により中国国内のみならず、韓国及び日本にも達している。こうした黄砂問題に対処するため、中国、モンゴル、韓国と日本の4か国及び国連環境計画等国際機関が協力し、アジア開発銀行(ADB)と地球環境ファシリティ(GEF)の資金により、「北東アジアにおける黄砂の防止と抑制」に関する技術支援プロジェクトが実施されている。この一環としてマスタープランが作成され、4か国はこれに沿って黄砂モニタリングを実施し、データを共有していくことが合意されているが、中国においては現在のところ日本との共同研究レベルの活動が中心であり、有効な黄砂の予報モデルを開発する上でのデータが不足している。