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ベナン「ラギューン母子病院整備計画(詳細設計)」に対する無償資金協力について

平成18年12月6日

  1. 我が国政府は、ベナン共和国に対し、「ラギューン母子病院整備計画(詳細設計)」(Le Projet de renforcement de l'Hôpital de la Mère et l'Enfant-Lagune)の実施に資することを目的として、総額7,100万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が12月6日(水曜日)、ベナンのコトヌにおいて、我が方西内和彦駐ベナン臨時代理大使(フランスにて兼轄)と先方イジドール・モンシ外務次官補(Isidore MONSI, Secrétaire Général Adjoint des Affaires Etrangères)との間で行われた。
  2. ベナンの乳幼児死亡率は出生1000件あたり90人(2004年)、妊産婦死亡率は出生10万件あたり850人(2000年)と高く、医療保健分野における一層の改善が必要な状況にある。ラギューン母子病院は、1958年に開設されて以来、ベナンにおける最大かつ最も歴史ある母子病院であるが、主要施設の大半は建設された当時のもので老朽化が進んでいる。病棟では入院患者の増加によるベッド不足で、通路や廊下に仕切を設けて患者を収容しており、緊急に整備が必要な状況にあり、また医療機材の老朽化や機材不足も生じている。このように、患者への適切な医療活動を十分行うことができない状況にあるものの、財政難によりその改善が困難な状態にある。このような状況の中、ベナン政府は我が国政府に対し、無償資金協力を要請してきたものである。
  3. 今回の無償資金協力は、ラギューン母子病院が適切で十分な医療活動を行えるように改善することを目的とし、同病院の必要な施設の建設、医療機材の調達、並びに医療機材の維持管理に関する技術指導の実施を支援するものである。
  4. なお、本支援は、2005年4月に開催されたアジア・アフリカ首脳会議において小泉純一郎前総理大臣が表明したアフリカ支援の一環として実施されるものである。

(参考)
 ベナンは西アフリカに位置し、総人口が約689万人(2004年:世銀)で、一人当たりGNI(国民総所得)は530米ドル(2004年:世銀)の貧困国である。

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