国別地域別政策・情報 国別約束(年度別交換公文(E/N)データ)

セネガル共和国に対する無償資金協力(コミュニティ開発支援無償)について

平成18年12月5日

  1. 我が国政府は、セネガル共和国政府に対し、基礎教育の改善を目的として「小中学校教室建設計画」を実施するため、総額9億9,600万円を供与額とする無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が12月5日(火)、セネガルの首都ダカールにて、我が方中島明駐セネガル国大使と先方アブドゥライ・ディオップ経済・財政大臣(M.Abdoulaye DIOP, Ministre de l'economie et des finances)との間で行われた。
  2. この計画は、セネガル共和国における、ルーガ、カオラック、ファティック、ティエス及びダカールの5州の小学校、並びにダカール、ティエス、カオラックの3州の中学校の計68校において、教室、校長室、倉庫、便所棟の建設、教室備品の整備及び学校施設維持管理・学校環境の改善に関する指導のための資金を無償で供与するものである。
  3. セネガル共和国政府は、教育を重要な開発課題の一つにあげており、2015年までに初等教育の就学率100%及び2007年までに前期中等教育の就学率50%の目標を実現するため、年間2,500の小学校教室及び年間500の中学校教室の建設を目標とし、国家予算の30%強を教育分野にあてて同分野の改善に取り組んでいる。しかし、同国の財政的な制約から年間教室建設の目標達成が困難な状況であり、また、初等教育の就学率向上に伴い急増する中学校教室の需要が急激に高まっている。
  4. 本計画への支援は、本年度より導入し、コミュニティの総合的能力開発の支援を目的とするコミュニティ開発支援無償資金協力の第1号案件として実施するものであり、現地仕様に基づく設計及び施工段階における現地業者・資機材の積極的活用を通じ効率的な援助の実施を目指すものである。
  5. なお、本支援は、2005年4月に開催されたアジア・アフリカ首脳会談において小泉純一郎総理大臣(当時)が表明したアフリカ支援の一環として実施されるものである。

(参考)
 セネガルは西アフリカ地域に位置し、総人口が約1,034万人であり、1人あたりGNI(国民総所得)は550米ドルである。

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