平成18年9月1日
- 我が国政府は、ケニア共和国政府に対し、「地方給水計画」の実施のため、総額4億9,700万円を限度とする無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が9月1日(金曜日)、同国の首都ナイロビにおいて、我が方宮村智駐ケニア共和国大使と先方アモス・キムニャ財務大臣(Amos KIMUNYA, Minister for Finance)との間で行われた。
- ケニア共和国はアフリカ東岸に位置し、乾燥・半乾燥地域が国土面積の約83%を占めており、特に乾期における水不足と、質の悪い天然水を利用せざるを得ないことに起因する水因生疾患の発生が問題となっている。特に本件対象地域であるマチャコス、キツイ、ムウィンギ、マクエニの4県は、水供給に関する状況が劣悪である。
- このような背景の下、ケニア共和国政府は我が国に対し、上記4県における給水施設の整備に必要な施設建設、機材整備のための無償資金協力を要請してきたものである。
本件協力により調達される機材の活用により、上記4県の給水普及率が現在の20.8%から26.8%に増加し、住民の保健、衛生環境の向上に加え、社会経済活動が活発化することにより、生活環境改善にも資することが期待される。
- なお今回の支援は、昨年4月にインドネシアで開催されたアジア・アフリカ首脳会議において小泉純一郎総理大臣が表明したアフリカ支援の一環として実施されるものである。
(参考)
ケニア共和国は、アフリカ東岸に位置し、人口は約3,240万人、一人当たりGNI(国民総所得)は460ドルの国である。