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マラウイの「リロングウェ地下水開発計画(2/3期)」に対する無償資金協力について

平成18年7月31日

  1. 我が国政府は、マラウイ共和国政府に対し「リロングウェ西地区地下水開発計画(2/3期)」(The Project for the Groundwater Development in Lilongwe West)の実施に資することを目的として3億7,100万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、7月31日(月曜日)マラウイの首都リロングウェにおいて、我が方宮下正明駐マラウイ国大使(ザンビアにて兼轄)と先方グッドール・ゴンドウェ財務大臣(The Honourable Goodall Gondwe, Minister of Finance)との間で行われた。
  2. マラウイは、国民の85%(約953万人)が地方に居住しているが、その約40%の住民が、河川、沢沼地、素掘りの浅井戸など、乾期に枯渇する可能性があり、衛生上も問題のある水源に依存している。そのため地方給水事業の拡大は、同国の「貧困削減戦略MPRS(2002)」における重要な政策とされており、全国給水率を84%に向上させることを目標に、年間2,500本の深井戸新設や既設井戸の修復等を計画し実施中である。しかしながら、政府及びドナー活動のこれまでの実績は目標を大きく下回っている上、国内の深井戸掘削能力の制約のために、水利地質条件やアクセス条件が悪い地方部では、未だに給水率30%以下の所が存在し、地域間格差が生じている。
     このような背景からマラウイ政府は、給水率23%という給水事情が悪い地域であるリロングウェ県西南部カロロ郡、コンゴニ郡を対象に、ハンドポンプ付き深井戸施設の建設、右の工事に必要な井戸掘削関連機材の調達、及び同政府が進めるコミュニティベースの維持管理プログラムの技術指導につき、我が国に無償資金協力の要請を行ってきたものである。
  3. 本計画の実施により、対象地域の住民約13万2,000人の住民に対し、恒常的に安全な水が供給され、また安全な水の給水率は今次案件実施後の2008年には、現況23%から48%に向上することが見込まれている。
  4. なお今回の支援は、昨年4月にインドネシアで開催されたアジア・アフリカ首脳会議において小泉純一郎総理大臣が表明したアフリカ支援の一環として実施されるものである。

(参考)
 マラウイは、総人口が1,120万人で、一人当たりGNIが170ドル(2004年)の低所得国(世銀ランク)である。

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